首相「先頭に立つ」から「指示役」にトーンダウン 大阪・関西万博まで1年で官房長官

岸田文雄首相(資料写真)

 2025年大阪・関西万博の開幕まで13日であと1年となるが、林芳正官房長官は12日の定例会見で、岸田文雄首相の万博における役割を問われ「都度、指示を行い、関係閣僚において対応している」と説明した。「成功に向け政府の先頭に立って取り組む」とした昨年8月の対策会議での首相発言から一転し、その役割を「大臣への指示役」へとトーンダウンさせた。

 同万博では資材価格高騰などが影響し、参加国・地域が独自に構えるパビリオンや会場施設の建設が難航。前売りチケットの販売数も伸び悩んでいる。「関係閣僚が対応」との説明は首相へ責任が及ぶことへの予防線を張った格好だ。

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