ヘリから見たラピダス工場建設現場 なんと札幌ドーム1個分 来年4月には試作品の製造目指す

千歳市では次世代半導体の生産を目指すラピダスの工場建設が進んでいます。

そんな建設現場をヘリコプターで上空から見てみました。

新千歳空港のすぐ近くに広がる工業団地、美々ワールドではラピダスの工場の建設が進んでいます。

工事が始まったのは去年9月です。

工場はおよそ230メートル四方で建築面積はおよそ5万4000平方メートル。5万5000平方メートルの札幌ドームとほぼ同じくらいです。

建物は地上4階建てで最も高い部分の高さはおよそ31メートル。

延べ床面積は、電源や水処理施設などの関連施設を含めるとおよそ15万9000平方メートルにもなります。

ラピダスが量産を目指しているのは、回路の線の幅が2ナノメートルの半導体です。

半導体は回路の線の幅が狭くなるほど、情報処理能力が高くなりさらに消費電力が少なくて済みます。

しかし、世界の企業を見渡しても、どこもまだ2ナノメートルの半導体を量産する技術は確立できていません。

高性能の半導体は人工知能や自動運転など未来のIT技術には欠かせない部品です。

ラピダスは2025年3月には工場の一部を完成させて、4月には試作ラインの稼働を目指しています。

2027年4月には目標とする2ナノメートルの半導体の量産をはじめる計画です。

(c)HTB

© HTB北海道テレビ放送株式会社