ソフトバンク藤井皓哉、復活近しの2戦連続零封「いい方向にきている。バッターと勝負できている」得意のフォーク切れ味さえる

8回、3番手で登板する藤井(撮影・永田浩)

◆ウエスタン・リーグ 阪神8―5ソフトバンク(12日、鳴尾浜)

ソフトバンクの藤井皓哉投手(27)が〝復活近し〟の投球を見せた。8回に登板。四球と安打で1死一、二塁のピンチを招くも、得意のフォークを低めに制球して後続を断ち、ファーム降格後、これで2試合連続の無失点ピッチ。「めちゃくちゃ悪いわけでもないですし、いい方向に来ているかなと思います」と語った。

この日の最速は150キロだったが、光ったのは変化球。四球後の8回無死一塁では、髙寺を114キロ、112キロのスローカーブで追い込み、最後は148キロの直球で空を切らせての3球三振。走者を2人背負ってからも、福島は133キロのフォークで態勢を崩しての三ゴロ、井坪も132キロのフォークで一邪飛と、追い込んでからのフォークは藤井らしい切れ味を見せ「(球のボリュームが)もう少し出れば、よりいいのかなと思いますし、今やりたいことは、もう少しバッターと勝負する、ということをテーマに置いていて、そこができているので」と振り返った。

藤井は開幕から4試合に登板も防御率6・75と振るわず、ファームで再調整中。松山2軍監督は「彼のレベルで求めるものは、1軍の8回で、勝っている試合を1点差で守り切れるボールを投げないといけないというところがある。そういう中で、本人もまだまだ納得いかないような感じはありますけどね。結果が良かったから、OKとではないというか、本人もそこの意識が高いので」と説明。見据えるレベルは、本人も周囲も高いだけに、まだまだ一喜一憂するような時期ではない。

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