カツオのビンタ(頭)料理で新任の教職員をもてなす歓迎会が12日、鹿児島県枕崎市の大塚公民館であった。立神小学校と立神中学校の両PTA主催。両校に今春赴任した9人が、腕まくりで豪快な名物料理に挑んだ。
招かれた教員たちはカツオの背皮で作ったかぶり物を頭に載せて入場。各自に運ばれたビンタ丸ごとのみそ煮に驚いた。地元の指南役に「箸は使わず手づかみで」と勧められ、始めはこわごわ口に運んだものの、慣れると大胆にかぶりついていた。
初めて食べたという立神中の水川学治教諭(28)は「先輩から聞いて楽しみにしていた。こんなに歓迎してもらい、子どもたちのために頑張ろうと強く思った」と気に入った様子。食事の後は、地元住民らと焼酎を酌み交わし、親交を深めた。