ロッテ、背番号「100」の“新選手”が入団 中学1年生の山崎悠成くん「全員に話しかける」

ロッテ・吉井理人監督(左)と山崎悠成くん 【提供:パ・リーグインサイト】

背番号100の“新選手”が入団

ロッテは社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の一環として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES事業」に2022シーズンから参画している。同事業は、長期療養中の子どもがスポーツチームに“入団”し、練習などの活動に参加する取り組みだ。

今季、ロッテに“入団”したのは中学1年生の山崎悠成くんだった。小学2年生からロッテを応援しているという。そんな悠成くんの入団会見の様子をレポートする。

入団会見当日は春の陽気に包まれた。本拠地・ZOZOマリンスタジアムではロッテ-オリックスの試合があり、グラウンドではロッテの選手が試合前練習に汗を流していた。会見前にダグアウトからその様子を見学した悠成くん。少し緊張しながら、チームメイトとあいさつを交わす一幕も。熱心にグラウンドを見つめる姿が印象的だった。

「今シーズン、マリーンズのために悠成くんが来てくれることになりました。1年間よろしくお願いします」

吉井理人監督の挨拶で入団会見がスタート。まずは、吉井監督と悠成くんが契約書にサインした。正式に1年間の“選手契約”を結んだ悠成くんは、吉井監督から贈呈されたユニフォームに袖を通した。背番号は「100」。悠成くんと球団、関係団体のそれぞれが「全力で100%取り組む」という思いが込められている。

「山崎悠成です。中学1年生です。よろしくお願いします」

「山崎悠成です。中学1年生です。よろしくお願いします」と自己紹介し、集まった報道陣からの質問にハキハキと答えた。チームに入団した今、楽しみなことを聞かれると「マリーンズの選手に会うことです」と回答。入団後の目標としては「選手全員に話しかけること」を掲げた。

さらに、同事業を通じて昨シーズンロッテの一員として活動した實松亮平くんが会見に駆けつけ「選手の皆さんは優しいからたくさん話しかけて」とアドバイス。背番号「100」は、しっかりと引き継がれた。

無事に会見が終わると、選手名鑑用の撮影を行った。大きな照明などのセットに囲まれ、最初は少し緊張していた悠成くんだったが、カメラマンの指示を次々とこなしていく。周囲から「かっこいい!」「もうすっかり選手だね!」と声が上がるほどだった。

入団会見に写真撮影と、ロッテの選手としての初めての活動を終えた悠成くん。今後は11月の修了式まで、ZOZOマリンスタジアムと浦和球場にて月1回、選手のサポートや投球・打撃練習などを行う予定で「縁の下の力持ちのような選手になりたい」と、チームのために奮闘する。(「パ・リーグインサイト」高橋優奈)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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