西武・甲斐野が山川から三振奪う 155キロの剛速球…“因縁の対決”の実現に球場騒然

西武・甲斐野央【写真:小池義弘】

西武・甲斐野はソフトバンクへFA移籍した山川の人的補償で西武に入団

■西武 ー ソフトバンク(12日・ベルーナドーム)

西武・甲斐野央投手が12日、本拠地べルーナドームでのソフトバンク戦に8回から救援登板。山川穂高内野手との“因縁の対戦”が実現。甲斐野が見逃し三振に仕留めた。

試合は西武・今井と、ソフトバンク・東浜の投げ合いとなったが、0-0の7回に西武が佐藤龍の適時二塁打で待望の先制。1-0とリードの展開で甲斐野がマウンドに上がった。右腕は先頭の周東に内野安打を許し、犠打で1死二塁に。3番・柳田に左中間への同点二塁打を浴び、1死二塁で4番の山川を迎えた。

甲斐野はフルカウントから内角への155キロで見逃し三振に。球場は大歓声に包まれた。しかし2死二塁から近藤を申告敬遠で一、二塁とすると中村晃に右前への勝ち越し打を浴びた。続く栗原は三振で1回3安打2失点。甲斐野は山川を三振に仕留めたが、逆転を許し、厳しい表情でマウンドを降りた。

甲斐野は昨年オフ、ソフトバンクへ国内フリーエージェント(FA)権を行使して移籍した山川の人的補償として西武に加入。今年2月1日の入団会見では、山川と連絡を取り合ったことを明かし、「連絡ありました。内容は言えないですけど。僕からも連絡したし、山川さんからも連絡いただきました」と語っていた。

山川はこの日、ベルーナドームでの移籍後初試合。試合前から西武ファンが強烈なブーイングを浴びせ続けるなど異様な雰囲気に包まれていた。(Full-Count編集部)

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