【格闘代理戦争】藤田和之&カシン 青木真也推薦の中谷優我を特訓…波打ち際でレスリングと焼き芋

(奥左から)ケンドー・カシン、藤田和之、青木真也が見守る中、薪を割る中谷優我

インターネットテレビ「ABEMA(アベマ)」のオリジナル格闘ドキュメンタリー番組「格闘代理戦争―THE MAX―」のトーナメントに出場している中谷優我(21)が監督の〝バカサバイバー〟こと青木真也に連れられて〝野獣〟藤田和之と〝悪魔仮面〟ことケンドー・カシンの下で特訓を敢行した。

今回の格闘代理戦争は8選手が出場し、優勝者には賞金300万円と格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN.3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)への出場権が与えられる。これに青木の推薦で出場している中谷は、3月15日の1回戦で田嶋椋推薦選手の松岡拓に判定勝ちを収め、19日に行われる準決勝に駒を進めた。

準決勝でのイゴール・タナベ推薦のトミー矢野と対戦する大一番を前に、青木監督の粋な計らいで特訓が実現した格好だ。中谷は父が〝燃える闘魂〟こと故アントニオ猪木さん(享年79)と親交があった影響もあって、幼少期に〝闘魂注入〟され、藤田やカシンの活躍するIGFを観戦していた。そんな憧れの存在の下で行われた練習は…やはり超絶ハードなものになる。

昼過ぎに藤田家に集合すると、まずは山寺での階段ダッシュを何往復も敢行だ。走る度にカシンと青木に交代で後ろから追いかけられ、頂上からは藤田が「そんなもんか! ゆうが(優我)!」と怒声を浴びせられる。これが終わると、息つく間もなく砂浜へ直行。九十九里の砂の上でダッシュを繰り返し、下半身強化を徹底した。さらにいつの間にか上半身裸になっていた藤田から「来い! ゆうが!」と呼びかけられ、波打ち際でレスリングの稽古をビショビショになりながら行った。

その後、藤田邸へと戻るが、まだ終わらない。今度は大量に用意された薪を割るよう指示され、カシンからレクチャーを受けた後、青木監督とともに延々と斧を振り下ろした。するとその薪を使い、カシンと藤田はたき火を始め「プシュ!」とハイボールとビールの缶を空けてゴクリ。青木と中谷を横目に火を囲みながら語らい、サツマイモを焼き始めた。最後は薪を割り終えた中谷と青木監督も火を囲み、談笑して特訓は完了となった。

焼き芋を手にした中谷は「自然の中でトレーニングするのは、いつもと違ってリフレッシュとともにしっかり練習できたと思います。普段と全然、疲労が違います」と笑顔。藤田、カシンからの特訓に「ずっとIGFで見ていた方なので、感動というか…。僕は東京はもちろんですけど、2人の試合を名古屋まで見に行ったりもしたので、感慨深いものがあります」と充実の様子だ。

さらに強敵を迎える準決勝に向けて「相手は前戦フィニッシュもしていて、強いと言われている選手なので〝やってやるぞ〟っていう気持ちです。藤田さんが『きっかけで人は変われる』っておっしゃっていていたので、そういうきっかけを大事にして、変わった姿で準決勝勝って決勝に進みたいです」と意気込み。

優勝すれば、さらなる大舞台に進めるだけに「気合を入れて、夢をつかみたいです。青木さんも藤田さんも出たRIZINなので、しっかり自分の手でつかみたいです」と拳を握った。

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