「間違えて男子トイレに入っちゃった!」慌てる【新入社員】に → 絶体絶命のピンチが訪れて──!?

新入生や新入社員が加わることで、何かと珍事件が起こりやすい4〜5月。今回は、筆者が新入社員の時にやらかした出来事を赤裸々に白状します。男子トイレに間違って入っただけでも事件なのに、そこに一番来てほしくない人物が入ってきて……?

緊張感から解放され、放心状態だった私のありえない行動

これは私が新入社員だった時の話です。

まだ入社して1ヶ月も経っていない時に、普段は本社にいる社長がうちの支店を訪問することになりました。

当時、私は社長に対して「気難しそう、怖そう」といった印象を持っていました。

(目立たないように隅っこに隠れていよう)と思っていたのに、上司から「新入社員には絶対に話しかけてくるはずだから、しっかりな」と言われてしまい、かなり緊張しながらその日を迎えたのを覚えています。

当日、上司の言った通り、私たち新入社員は社長に呼ばれて激励の言葉をかけてもらいました。

社長との面談が無事に終わり、緊張感から解放されて放心状態だった私は、他の新入社員たちから離れて一人でトイレに。

そしてトイレの個室から出てきた時、私はいつものトイレと風景が違うことに気がつきました。

「ここはまさか……!?」

焦ってトイレの入り口を見ると、扉に男子トイレを表す「Men's 」の文字が!

「私、間違えて男子トイレに入っちゃったんだ!」

そのまま、誰にも知られずにこっそり脱出できればよかったのですが、悲劇は続きます。

絶対に見られたくない人物が入ってきて……

「とりあえず、早く出なきゃ!」

そう思った瞬間でした。扉が開き、なんと社長が入ってきてしまったのです。

男子トイレにいるはずのない女性新入社員を見て固まり、立ち尽くす社長……。

パニックを起こしていた私は、社長に「間違えて入っただけなんです、すみません」と口走り、走って逃げました。

そしてそのまま全速力で上司のところに行き、「とんでもないことをしてしまった」と一部始終を報告。

最初、パニック状態の私を見て、明らかに引いていた上司。しかし話を聞いた後、爆笑しながら私を連れて社長のところに行き、一緒に謝ってくれました。

それから10年以上経った今でも、社長や上司からその時のことをネタにされています。

最後に

今思い出しても赤面してしまうような出来事でしたが、それがきっかけで社長に顔と名前を覚えてもらえたので、悪いことばかりではなかったです。

「失敗は成功のもと」といいますし、もし失敗して辛い思いをしても、そのうち思い出に変わるはず。それまで前向きに頑張っていきましょう。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N

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