広島駅の地下自由通路を廃止へ 管理の広島市が決定

広島駅北口で解体される予定の地下自由通路の出入り口階段

 JR広島駅(広島市南区)の南口と北口を結んでいた地下自由通路について、管理する市が廃止を決めたことが12日、分かった。老朽化に加え、駅2階の南北自由通路に役割が移り、2020年9月から通行止めにしていた。市は24年度に、北口階段の撤去と通路をふさぐ工事を進める予定でいる。

 地下自由通路は1975年に開通した。長さ約160メートル、幅4メートルで、改札を通らず、南口と北口を行き来できた。南口は周辺施設とつながり、北口には、地上と出入りする階段とスロープがあった。ただ、17年10月に駅2階の南北自由通路(長さ180メートル、幅15メートル)の全面利用が始まり、地下自由通路を通る人は減った。

 通路と同時に閉鎖していた地下の南口改札は、23年3月にカード型IC乗車券の専用となって利用が再開されている。南口では、来春の開業を目指して駅ビルの建て替え工事が進んでいる。

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