井上尚弥vsネリは“5本のベルト”を懸けたビッグファイトに! ボクシング界の重鎮は「イノウエは世界最高のファイター」と王者優位の見解

大舞台での“決戦”に崇高なる王座が懸けられることとなった。

5月6日、東京ドームで行なわれる、ボクシング4団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチ、井上尚弥対ルイス・ネリの大一番の勝者に、WBC(世界ボクシング評議会)の「ダイヤモンドベルト」が授与されることが、同団体より発表された。階級で最も優れた、精鋭ボクサーを評価することを目的とする、ベルトが懸けられることで、大注目の一戦は5本のベルトを争うビッグファイトとなる。

4団体統一王者である井上と、過去に日本のボクシング界とさまざまな因縁を残してきたネリが、東京ドームというビッグステージで拳を交えるうえに、今回のWBCタイトル贈呈の一報を受け、海外メディアの注目度も高まり続ける一方だ。

米スポーツサイト『EssentiallySports』でも現地時間4月10日、井上対ネリ戦についての特集記事を配信。WBCダイヤモンドベルトが懸かる一戦となったことを報じながら、タイトル奪取に臨むネリの意気込みや、トップランク社のボブ・アラム会長の試合への見解などを紹介している。

その中で、「ネリは、日本で“モンスター”ことナオヤ・イノウエと12ラウンドを戦い抜けば、判定はイノウエに軍配が上がると考えている。そのため、ネリはノックアウトを狙っている」と綴っており、「イノウエは身体的に小さなファイターで、他の選手と同じように普通のファイター。もし彼に勝てば、今年一番の番狂わせになるかもしれない」と挑戦者が語ったコメントを記している。

また、同記事はアラム会長によるこの一戦の予想についても言及。「アラムはルイス・ネリを“タフな挑戦者”だと感じていたが、92歳の彼は東京ドームで5万人以上の観客が見守る中、イノウエが試合に勝つと見込んでいるようだ」として、また「ボブ・アラムはイノウエを『世界最高のファイター』と呼んだ」などと、日本人王者の優位との考えを示していたことも綴っている。

加えて、ネリのコメントとして、「試合は間違いなくノックアウトで終わるだろう。私が彼をノックアウトするか、彼が私をノックアウトするかのどちらかだ」と語ったことも紹介している。

試合が近づくにつれ、ネリの発言なども少しずつ本来の「冴え」をみせていることからも、ここからさらに試合への熱量が高まるこの確実。輝かしいタイトルをめぐっての「モンスター」と「悪童」の一戦、果たしてどんなファイトが繰り広げられるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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