「ぜひ若い世代に飲んでもらいたい」新茶シーズン到来 静岡茶市場で初取引 最高値は1kgあたり111万1111円

静岡茶市場で4月12日朝、新茶の初取引が行われ、県内それぞれの産地のお茶が並びました。2024年の最高値は1kgあたり111万1111円でした。

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静岡県内産の新茶の初取引は、静岡市葵区の静岡茶市場で朝7時から始まりました。2024年は、いち早く全国に新茶の香りを届けたいとの思いから、過去最も早い初取引になりました。

初日の取引量は2023年の約1400キロに対し、2024年は50.8kgと3月の気温が低さが影響しました。最高値をつけたのは2023年と同じく、静岡市清水区の両河内地区で生産された「高嶺の香」で1kgあたり111万1111円で取引されました。

<和田長治商店 和田夏樹社長>
「初日のこの場で1番いい茶と思いましたので、それに見合う値段をつけたいと思いました。静岡の新茶が始まったということをまず皆さんに届けばいいなと思う」

2023年に続けて、初取引での最高値を付けた「高嶺の香」。茶葉をちょっとぜいたくに使って、ぬるめのお湯で入れた「高嶺の香」を記者が特別に味わわせていただきました。

<河田太一平記者>
「鼻から抜ける香りと、うまみが、いつも自分が飲んでいるお茶とは少し違っておいしい」

<和田長治商店 和田夏樹社長>
「昔から続いてきたお茶を知ることというのが、若い世代の方にとっては新しいことの一つになるかなと思うので、昔からあることをもう一度伝えて差し上げることが僕らにできる事かなと思います。特に若い世代の方々に飲んでいただきたい」

おいしいお茶を多くの人に飲んでほしい。静岡の新茶の最盛期は、4月下旬頃の見込みです。

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