岐阜県内の古墳の出土品ずらり 鏡や鎧、勾玉など約350点 岐阜市歴史博物館

岐阜市の古墳から出土した市指定文化財の鎧=12日午後、岐阜市大宮町、岐阜市歴史博物館

  岐阜県内の古墳から出土した鏡や鎧などの副葬品を集めた企画展が、岐阜市歴史博物館で開かれています。

  この企画展は、古墳の出土品から当時の岐阜が周辺からどのような影響を受けていたのかを知ってもらおうと岐阜市が開きました。

  会場には、鏡や鎧、勾玉など約350点が展示されています。

  このうち、岐阜県海津市の古墳から出土した三角縁神獣鏡と呼ばれる鏡は、大陸から畿内に渡ってきたとされ、この地域との交流がうかがえる展示物です。

  また、岐阜市の古墳から出土した鎧は、胴体と首元、そして肩のパーツが良好な状態で残っていて、市の文化財に指定されています。

  ほかにも、大垣市などの古墳から出土した円筒埴輪は、透かしの形の違いを楽しむことができます。

  この企画展の担当者は「美濃地方に築かれた古墳の紹介と、出土した副葬品の数々を見てほしい」と話していました。

  企画展は5月26日までで、学芸員による展示物の解説は4月14日と5月9日に行われます。

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