【西武】山川穂高3三振封じも…甲斐野央で逆転負け 松井監督「そこの場所は揺るがない」

古巣ソフトバンク打線に集中打を許し、表情がこわばる西武・甲斐野央(奥)

西武は12日のソフトバンク戦(ベルーナ)に1―2と逆転負けし、3連敗。6勝6敗の五分に後退した。

昨オフ、すったもんだの末、ホークスへFA移籍した前主砲・山川穂高内野手(32)への大ブーイングが鳴り響く異様な雰囲気の中、その山川を4打数1安打、3三振と抑えながら、8回に山川の人的補償で加入した2番手・甲斐野央投手(27)が1四球に長短3安打を集中されて2失点。接戦を落とし、これで1点差ゲームは2勝5敗となった。

松井稼頭央監督(48)は7回無失点10奪三振の先発・今井について「本当によく投げてくれていたし、よく踏ん張ってくれていた。本当に開幕から見事なピッチングをしてくれているので。何とか援護、今井を勝たせられるようにと思っていたが」と打線が援護し切れなかったことに言及した。

6回まで無安打に抑えられていた東浜に対し、7回にようやく外崎、佐藤龍の二塁打で勝ち越した場面については「もちろんトノがあそこで得点圏に行ってくれたことが大きかった。龍世もその前に、やられていたが気持ちで打ってくれた」と称えた。

敗戦投手となった甲斐野については「打たれる時もあるでしょうし、かといって、そこの場所は揺るがないし。また、そういう場面が明日来たら、そこ行ってもらおうと思っている」と変わらぬ信頼を語った。

これで貯金がなくなり五分からの再スタート。指揮官は「一戦一戦やっているので、その中でまた明日全員で一つとれるよう攻めてやっていきたい」と前を向いていた。

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