EUが保護主義的行動、EV調査巡り中国商務相

Giulio Piovaccari

[ベローナ(イタリア) 12日 ロイター] - 欧州を訪問中の中国の王文濤商務相は12日、欧州連合(EU)に保護主義に走らないよう警告した。中国製の電気自動車(EV)やソーラーパネル、風力タービンを巡る懸念に中国側は困惑していると述べた。

王氏は、中国のEV業界への補助金問題を巡る欧州委員会の調査について協議するため欧州を訪問している。

王氏はイタリア北部ベローナで開かれた財界会合で、欧州委の調査に言及し「欧州委が持続可能でグリーンな発展を訴える一方で保護主義的行動をとり、それによって事実上、ますます多くのリスクを生み出していることは理解できない」と述べ「我々は一国主義と保護主義に反対し、国際供給網を守らなければならない」とした。

EV調査で欧州委は6月5日までに暫定関税を課すか決定する予定。その後、影響を受ける企業のリストを公表し、11月初旬までに最終的な関税を決定する見通しだ。

© ロイター