英、防空レーザーの供与検討 迎撃1回2千円、コスト減

 【ロンドン共同】英国のシャップス国防相は、高出力のレーザー光線を使う新型防空システムをウクライナに供与することを検討中だと表明した。英BBC放送が12日に報じた。レーザー発射の費用は10秒間で10ポンド(約1900円)以下だとされ、ロシアの侵攻を受けるウクライナが使う1発数百万ポンドの防空ミサイルに比べ、大幅なコスト削減が見込める。

 新型防空システムは「ドラゴンファイア」。現在開発中だが、英国は自国配備に先行してウクライナに提供する可能性がある。無人機迎撃を念頭に設計されたが、将来的には弾道ミサイルへの対応も目指す。2027年までに英海軍が艦艇に搭載する計画だ。

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