水原容疑者、仮想通貨でも「巨額を失った」 胴元に告白、不敬指摘され謝罪も「最近は全てが大変なんだ」

水原一平容疑者【写真:ロイター】Reuters

司法当局が公開した訴状で胴元とのやりとりも判明

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平容疑者が12日(日本時間13日)、司法当局に出頭。拘束されたと米スポーツ専門局「ESPN」などが報じた。同日にロサンゼルスの連邦地裁に出廷し、保釈金を支払って拘束は解かれる見通しであるともされている。既に司法当局が公開している訴状には、水原容疑者が暗号資産(仮想通貨)でも大きな損失を出していたと明かすメッセージも記されている。

訴状では、水原容疑者と胴元の間でやりとりされたテキストメッセージも記されている。2023年11月17日、胴元は「なぜ電話に出ない? 私はニューポート・ビーチにいる。(大谷が)犬の散歩をしているのを見た。返事をよこさないから、どうすれば君と連絡がとれるか彼に直接聞くぞ? すぐに電話してくれ」と脅迫じみた言葉を送っているが、2日後に水原容疑者からはこんな言葉が送られていた。

「正直に話すよ。ここ2年間で暗号通貨で巨額を失ったし、スポーツ賭博でもこのザマだ……。単純な疑問なんだけど、何とかして、いくらかで清算できない? 賭博サイトですでに負けすぎてるし……自分の責任なのは重々承知してるけど」

2年間でスポーツ賭博以外にも、損失を出していたとする水原容疑者。同年12月15日には、胴元から「忙しいのは分かるが、敬意を示してもらわなきゃ困る。自分の首もかかってるんだ。今夜までに電話してくれ。いくら遅くなっても構わないから」との連絡を受けている。

不敬を指摘された水原容疑者はこれに対し「ごめん……不敬を働くつもりじゃなかったんだよ約束する……ただ、とんでもなく忙しいんだ……それに別の側でも抱えている問題があって……最近は全てが大変なんだ。新しい銀行口座の情報を送ってもらっていない気がするから教えてもらえますか? 明日何かしら送ろうと思う」と謝罪している。

水原容疑者がギャンブルの胴元と賭博を始めたのは2021年9月。2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出したとされている。

THE ANSWER編集部

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