能登島のペンギンふ化 富山市ファミリーパークで2羽 のとじま水族館から避難

ひなを育てるフンボルトペンギン(富山市ファミリーパーク提供)

 富山市ファミリーパークは12日、能登半島地震で被災した七尾市の「のとじま水族館」から預かっているフンボルトペンギンのペアが繁殖し、2羽がふ化したと発表した。

 のとじま水族館は地震による断水などの影響で飼育環境が悪化し、日本動物園水族館協会の依頼で、フンボルトペンギン10羽を1月17日にファミリーパークに避難させた。パークは元々飼育していた個体と一緒に公開展示し、12日までに、避難してきた6歳雄と7歳雌が繁殖した。受精卵2個を確認し、1個を親鳥に、もう1個を別のペアに抱かせて2個ともかえった。

 今回かえったひなは、将来的に親鳥とともにのとじま水族館に返される。担当者は「能登島に帰れる日まで大事に育てたい」と話した。パークで従来から飼育している個体からもひな2羽がかえっている。

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