アスノバ 足場のレンタル拠点増設 今期7ヵ所、26年3月期に50カ所へ

フル稼働時の機材センターのイメージ

 建築現場の足場レンタルと販売を手掛けるASNOVA(アスノバ、本社名古屋市中村区、上田桂司社長)は2025年3月期、足場のレンタル拠点を7カ所(自社運営2カ所、パートナー企業運営5カ所)増設する。レンタル拠点は前期末時点で全国に36カ所ある。26年3月期に50カ所体制を確立し、マンションの大規模修繕などのニーズを取り込む。

 25年3月期は自社で関東と九州への出店を計画している。足場機材も拡充しており、前期は24億円を投資した。
 同社は組み立てが容易な「くさび式足場」に特化して事業を展開。レンタル拠点の自社運営に加え、カバーできない都市をパートナー企業の拠点でカバーする戦略を取っている。
 前期は、自社運営のレンタル拠点として「岐阜多治見センター」(多治見市)と「埼玉ふじみ野センター」(埼玉県)の2カ所を開設した。いずれも市街化調整区域の土地約6千平方メートル程度を取得した。前期末で自社運営拠点は21拠点となった。
 また、足場機材や商標、ノウハウを提供し、パートナー企業が運営する「ASNOⅤA STATION」は、地域の同業者や足場工事会社などが前期7拠点を開設し、前期末で15拠点となった。
 足場レンタルは、マンション修繕や集合住宅のリフォーム、教育施設の営繕工事など安定した需要があると判断。引き続きドミナント展開で需要を取り込む。
 上田社長は「イベント設営時でも引き合いがあり、出店を加速する。AI(人工知能)需要予測により、投資の早期回収も図る」と話している。

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