【新日本】Jr.王者SHO 勝手に〝令和のミスター秒殺〟襲名「次の防衛戦では1分半どころじゃねえぞ」

さらに自信がつけた様子のIWGPジュニア王者・SHO

新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者SHO(34)が、「令和のミスター秒殺」を勝手に襲名した。6日両国大会のV1戦は、挑戦者のYOHが左肩を負傷するアクシデントにより、わずか96秒でレフェリーストップ勝ち。しかし、これを圧倒的実力差による秒殺勝利と強引に主張する王者は、今後の防衛ロードでIWGPジュニア史上最短決着記録の更新も視野に入れた。

かつて名タッグ「ロッポンギ3K」を結成していた元パートナーによる王座戦は、悲劇の結末が待っていた。開始直後に低空ドロップを放った際に左肩を脱臼したYOHは試合を止められ、号泣しながら退場した。

誰がどう見ても想定外のアクシデントで王座戦が不完全燃焼に終わってしまった格好だが「ハウス・オブ・トーチャー」の一員として悪行を繰り返すSHOは、実力による完勝だと強弁。「見事なまでに俺の強さだけが際立った試合で、今年のベストバウト確定やろ。俺を怒らせたらこうなるんだってことを、他のヤツに知らしめたまでよ」と、戦前にベルトを持ち逃げしていた挑戦者への制裁が芸術作品に昇華したと独自の解説を展開した。

YOHの無念は計り知れない。それでもSHOは「これで分かったやろ、実力差が。『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』(5月11日、千葉で開幕)の優勝も俺で決まり。アイツが出ようが出まいが意味ないし、欠場した方が賢明な判断やないか?」と、どこまでも不敵に言い放つ。

試合後のリング上には藤田晃生とDOUKIが姿を現し、14日台湾大会で次期挑戦者決定戦が行われることになった。勝者とのV2戦に臨む極悪王者は「愛媛の田舎者(藤田)とメキシコのド田舎で泥水をすすってたヤツ(DOUKI)だろ? 俺とは格が違い過ぎて最初はやるつもりなかったけど、客がせっかく祝勝ムードとベストバウトの余韻に浸っていたところを台無しにした罪は、つぐなってもらうからな」と豪語。

「どっちが来ても同じことよ。勝った方は俺の防衛回数を稼ぐためだけの要員で、負けた方は世界一の田舎者。それを台湾の田舎者が見るんだから、滑稽な光景やな」と吐き捨てた。

ちなみにIWGPジュニア王座戦では、2001年10月東京ドーム大会でケンドー・カシンが成瀬昌由を26秒で下した試合が歴代最短決着記録となっている。

「次の防衛戦では1分半どころじゃねえぞ。俺は令和史上最速で防衛を果たした『令和のミスター秒殺』やからな。最速記録の更新も時間の問題やろ」。増長が止まらないSHOに、天罰を与える挑戦者は現れるのか――。

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