【中日】好調・中田翔に「心強いですよ」 〝足〟でも貢献する姿にチームメイトの信頼倍増

延長11回、内野安打から二塁を陥れ、ガッツポーズする中日・中田翔(右)

中日は12日の阪神戦(バンテリン)に延長12回、2―2の引き分け。4年ぶりの6連勝はおあずけとなった。

それでも首位を走るチームらしく攻守に見せ場をつくった。「良いピッチングができました」という先発・柳裕也投手(29)は7回2安打無失点と完璧な内容。勝ち星こそつかなかったものの、防御率0・47とローテの柱として十分な働きを見せている。

打線で存在感を発揮したのが4番・中田翔内野手(34)だ。4回無死一、三塁の好機にサードゴロを放った中田は一塁へ激走して6―4―3のゲッツーを阻止。勢いあまって一塁を駆け抜けた後に転倒したが、しっかりと先制点となる9打点目(リーグ2位)を記録した。延長11回には先頭打者として三塁内野安打を放つと、三塁・佐藤輝の悪送球で一気に二塁へ――。中田の〝激走〟にバンテリンドームのスタンドからは大歓声がわき起こった。

走・攻・守にわたってチームを引っ張る背番号「6」には「心強いですよ」とチームメイトの信頼もますます高まるばかり。試合後の中田は「今日は勝ち切れなかったので悔しさは残りましたけど、チームとしてやっていかなければいけないことは明確になっていると思う。守り勝つじゃないけど、しっかり守らないところは守らないといけない。攻めるところはもちろん攻めていかないといけない。僕も含めて個々がそういうことをしっかり考えた上で、試合運びというか、そういうものができている。だからここ何試合かの試合結果になっていると思う。これを1試合でも続けていけるようにやっていきたい」と言葉に力を込めた。

頼れる竜の大将が間違いなく中日・首位の原動力となっている。

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