【ソフトバンク】柳田悠岐「巨が頑張ってたんで」 援護乏しい先発救った主砲の意地

8回一死ニ塁、レフトへの同点二塁打を放ったソフトバンク・柳田悠岐

ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(35)が12日の西武戦(ベルーナ)で意地の同点打を放ち、チームを2―1の逆転勝利に導いた。

1点を追う8回、先頭・周東が内野安打で出塁。続く今宮が犠打を1球で決め、巡ってきた数少ないチャンスだった。昨季まで同僚だった甲斐野の5球目、やや高く浮いた外角フォークを左中間フェンスまで運ぶ適時二塁打。塁上では、ベンチの仲間に向かって感情たっぷりに拳を握った。

「とにかく(東浜)巨が頑張ってたんで、追いつきたいという気持ちだけでした。久しぶりのヒットが同点に追いつくタイムリーになってよかったです」

この日の先発・東浜は7回一死まで無安打投球。打線の援護を待ち続けていた。7回に先制点を許した右腕の黒星を消し、後続の仲間を鼓舞する一打だった。

東浜は前回登板でも7回1失点ながら勝ち星がついていなかっただけに、主砲が意地で叩き出した得点だった。投手はなんだかんだで勝ち運を気にするもの。状態が良い時に結果が付いてこなければ、波に乗れない。負の連鎖を断ち切り、東浜は今季初白星を手にした。

3試合ぶりの安打が貴重な同点打となり、打点10はリーグ単独トップ。12球団屈指の重量打線にあって、貫禄と存在感はやはり抜群だ。

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