返礼品に「岩瀬駅名標」 茨城・桜川市ふるさと納税 15日から受け付け JR東が出品

ふるさと納税の返礼品となるJR水戸線岩瀬駅上りホームの駅名標(JR東日本提供)

JR東日本は、茨城県桜川市に対するふるさと納税返礼品として、JR水戸線岩瀬駅で実際に使用していた駅名看板(駅名標)と名所案内板を出品する。同社運営のふるさと納税サイト「JREMALLふるさと納税」で取り扱い、15日から寄付を受け付ける。同社によると、駅名標を返礼品にするのは初めて。

駅名標は、2023年9月まで同駅で使用。上下線ホームに設置されていた各1枚と、駅周辺の名所が描かれた案内板の計3枚を出品する。大きさは縦90センチ、横110センチ、重さ約20キロ。案内板には国指定天然記念物の「桜川のサクラ」や雨引観音、筑波山など、周辺の名所がイラストで描かれている。

同駅は同年1~3月に駅舎を改修し、同年9月に新たな駅名標を設置した。旧駅名標は同社が保管しており、桜川市が同サイトに出店する記念に、話題づくりの一環で出品が実現した。

同社は不定期で古物の鉄道グッズ販売会を実施。駅名標も販売してきたが、ふるさと納税の返礼品に選んだのは今回が初めて。同社は「JRならではの返礼品」としている。

市担当者は「看板を手にした方が桜川市を訪れたり、鉄道愛好家の間でも話題になったりすればうれしい」と期待を寄せた。寄付金は自然環境保全やまちづくり推進などに活用される。

寄付額は1枚当たり10万円。寄付の申し込みは15日の午後0時半から同サイトの桜川市ショップページで受け付ける。なくなり次第終了。指定の住所に送付し、送料は市が負担する。

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