富山県立山町谷口の旧谷口小学校を活用したIT交流施設「谷口集学校」で、使用済み食器の買い取りイベントが開かれている。リユース活動として同施設が初めて試みた。中山間地域ににぎわいを生み出そうと、ワークショップや古着販売会なども同時開催している。14日まで。
谷口集学校を運営するOA機器再生販売の「リングロー」(東京)が、リサイクルショップ運営の「A-trade」(福井県坂井市)の協力を得て開いた。和食器は海外で注目を集め、皿や茶わんなど今回買い取られたものは、特に需要が高い東南アジア方面に引き渡されるという。
12日も住民らが続々と家庭で使わない食器を持ち込んだ。コーヒーカップや大皿など計21キロを持ち込んだ女性は「もらい物などが結構多い。自宅にまだあるのでまた来たい」と話した。運営担当者は「SDGs(持続可能な開発目標)で中山間地域を盛り上げたい」と話す。
イベントでの買い取り価格は1キロ5円。割れや欠け、目立った汚れがないものが対象で、ガラスや陶器などは問わない。
13、14の両日の買い取り受け付けは午前10時~午後5時まで。会場では古着も販売し、子ども向けのワークショップも開いている。地域住民のクラフト作品の展示販売コーナーも新設した。