福山市長選、新人の宇田氏が立候補へ 現職と8年ぶり選挙戦

宇田貴美氏

 任期満了に伴う今夏の広島県福山市長選に、新人で福山青年会議所(JC)の理事長を務めた会社員宇田貴美氏(39)が無所属で立候補する意向を固めたことが12日、分かった。既に現職の枝広直幹氏(68)が3選を目指して無所属での立候補を表明しており、2016年以来8年ぶりに選挙戦となる見通し。

 複数の関係者によると、宇田氏は一部の支援者に立候補の意向を伝えた。中国新聞の取材に対し「今は話せないが、あらためて詳しく説明したい」と答えた。近く記者会見を開き、正式に表明する見通し。

 宇田氏は福山市出身。中央大を卒業し、東京で会社員として働いた後、Uターンした。家業の製菓会社で働き、福山JCに入会。17年に専務理事、21年に理事長を歴任した。18、19年には福山ばら祭などを主催する福山祭委員会の企画実行委員長も務めた。

 枝広氏は財務省出身で、今年2月の市議会本会議で立候補を表明した。16年の市長選で無所属新人を破って初当選し、20年の前回選は自民、立憲民主、公明、国民民主の各党の推薦を受け、無投票で再選した。

© 株式会社中国新聞社