訪日外国人数が過去最多を更新するなど海外から日本に熱い視線が注がれている2024年春、外国人観光客の人気を集めている街が、“サブカルチャーの聖地”「中野」。
はたして外国人は中野のどんなところに惹かれるのか?
かやちゃんこと阿部華也子キャスターが調査しました。
【写真31枚】“サブカルの聖地”中野をたのしむ外国人観光客と阿部華也子
中野といえば有名なのは「中野ブロードウェイ」。
アニメのフィギュアやおもちゃなど、サブカルチャーのお店が集まる人気の商業施設です。
外国人たちに行き先を聞いてみても、多くの人が「中野ブロードウェイ」に行くと答えました。
訪れてみると、早速カプセルトイに夢中な外国人の男性を発見。
アメリカから来たマットさんは、数あるの中から、マージャン牌のカプセルトイを選び購入していました。
回してみると「北」のマージャン牌が当たり、「 ぺイ(北)! ラッキー!」と大喜び!
実は、マージャンは日本のゲームなどに登場するため、外国人の間でも浸透しているといいます。
ここからは、中野でサブカルチャーに興味を持つ外国人観光客に特に人気のスポット3選を紹介します!
①お宝発見!“昭和トイ”専門店「ガオッチ」
②世界的アーティスト 村上隆 プロデュースのカフェ「ジンガロ」
③初めてでも大満足の作品が プロが教える マンガスクール
①お宝発見!“昭和トイ”専門店「ガオッチ」
「中野ブロードウェイ」で数あるお店の中でも人気なのが、“昭和トイ”の専門店「ガオッチ」。
中身が空洞で触ると柔らかい人形“ソフビ”や、むかし懐かしのフィギュアなどレアな昭和トイが店内を埋め尽くしています。
店を訪れていたアメリカ出身のジョンズさんとジメネスさんは、店内に所狭しと並ぶ貴重な昭和トイに大興奮。
「(アメリカには)こんな店はないです。古いおもちゃを置いているおもちゃ屋さんはあるけど、これほどではない」と店内を見渡していました。
そんな中、ジメネスさんは、鉄腕アトムの貯金箱を発見しました。
実は、ジメネスさんは鉄腕アトムに特別な思い入れがあるそう。
「昔、Wiiで『鉄腕アトム』のゲームをやっていたんだけど、そこがアニメの入り口だったかなと思います。すごくクールだった。古いけどすごく面白いアニメで、良い気分にさせてくれる。」と思い出の作品のグッズを発見し感動していました。
続いて店を訪れたのは、メキシコから来たアニメが大好きなリベラさん一家。
リベラさんが探していたのは、ソフビ怪獣やプラモデルを世に広めた玩具メーカー「マルサン」のソフビ。1968年に(一度)廃業した日本のおもちゃブランドです。
日本人でも知らない人が多いおもちゃブランドを知っているリベラさん。とても“昭和トイ”に詳しいようで、店内を一緒に見ていた奥さんに「マルサン」について熱弁していました。
そんなリベラさんは、赤いたまご形のおもちゃを購入。
購入した商品について聞くと、「卵みたいに見えるけど、怪獣に変身するんです。80年代に生産された卵形の怪獣に似ている。かわいいです。だから、これを選びました。」と購入したおもちゃを片手に満面の笑みを浮かべていました。
卵形のおもちゃは、パーツを動かすと怪獣ガメラに変身するもので、手作業で特別な技術でつくられているといいます。
リベラさんは、お目当てのお宝を発見し、大満足の様子でした。
②世界的アーティスト・村上隆プロデュースのカフェ「ジンガロ」
取材を進めると、中野を訪れていた外国人の多くが行き先にあげたのが「純喫茶ジンガロ」。
世界的な現代美術作家の村上隆さんがプロデュースに関わったカフェで、村上さんの世界を感じようと、多くの外国人が訪れています。
店内は革張りのソファーやブラウン管のテレビなど、どこか懐かしい昭和レトロな雰囲気。カラフルなガラスのダウンライトやネオンの光も目を引きます。
また、ゲーミングテーブルが置かれている席もあり、インベーダーゲームやパックンなどの懐かしいゲームが1回500円で遊べるようになっています。
店内にいた外国人に話を聞くと「70年代みたいで面白そうなので、見てみたいなと。(テーブルの)ゲーム・革のイス・明るい照明も面白いですね。」と村上隆さんの世界を堪能していました。
フードメニューにも、レトロなものが並びます。
「お花プリン」は、なめらかさを出すため、オーブンで1時間かけて蒸し焼きにしたこだわりの1品。
プリンの上にはたっぷりのクリームと、村上さんの作品に度々登場する、笑顔のお花のクッキーがトッピングされています。
かやちゃんも食べてみると、「かためプリンだ!おいしい~!あっさりした味わいです」と舌鼓を打っていました。
③初めてでも大満足の作品が プロが教える マンガスクール
最後に訪れたのは、プロがマンガの描き方を教えてくれるマンガ教室「マンガスクール中野」。
教室を訪れていたのは、イギリスから来たカリーヌさん一家。
この教室を訪れた友人から「良かった」と話を聞き、自分も東京旅行で同じことがしたいと、レッスンを受けることにしたそうです。
漫画を書くために用意された筆ペンを見て「このペンも使ったことないから…」と戸惑った様子のままレッスンはスタート。
しかしレッスンが始まると、講師の先生がマンガを描くポイントを英語で細かく指導してくれます。
顔を描くときは、「顔の横の余白部分を少なくすると、人間っぽくない顔になる。顔のパーツを真ん中に寄せるとアニメキャラになる」と初心者にもわかりやすく具体的にアドバイス。
絵を描くことが苦手だという参加者にも、「顔の輪郭を先に描く方が良いかも!」と個別にアドバイス。受講者それぞれに合わせてアドバイスをしてくれる点も人気の理由だそうです。
そしてカリーヌさんの作品が完成!初めて描いたとは思えないほど上手に女の子を描きました。
カリーヌさんは、「とてもいい!講師の先生がステキだった。思ったよりも(絵を描くときの)ルールがたくさんあるから興味深い!」と初めての体験に大興奮していました。
取材に訪れたかやちゃんも、教室でマンガに挑戦しました。
阿部画伯の作品は何点?
個性的な画を描くことから“阿部画伯”と呼ばれることもある、かやちゃんはどんなマンガが描き上げるのでしょうか。
できあがったのは…
口から横一列に並んだ歯がのぞく、とても印象的な女の子の絵。
カリーヌさんに採点してもらうと、60点という微妙な点数…?
かやちゃんも「私の中でも60点ぐらいです。60点もないかな」と自分の作品に苦笑いを浮かべていました。
(『めざましどようび』 2024年4月6日放送より)