リバプール完敗の一戦で…本拠地スタンドの“異変”が英話題「欧州の夜には珍しい」

リバプール本拠地での”異変”が話題【写真:ロイター】

ELアタランタ戦スタンドの光景が話題に

イングランド1部リバプールは現地時間4月11日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝・第1戦でイタリア1部アタランタ相手に0-3の完敗を喫した。現地メディアは「欧州の夜には珍しく、このような試合で通常見られる文化や雰囲気からすると、注目すべき抗議である」と、本拠地で起きたある“異変”に注目している。

ホームでまさかの完敗だった。本拠地アンフィールドにアタランタを迎えた一戦で、前半38分に左サイドをあっさり崩され、FWジャンルカ・スカマッカに先制点を献上。疲労感が拭えないチームは後半15分にスカマッカに追加点を奪われると同38分には相手MFマリオ・パシャリッチにトドメとなる3得点目を決められた。

不甲斐ない戦いぶりを現地メディアは容赦なく断罪したなか、リバプール専門メディア「THIS IS ANFIELD」はピッチ外に目を向けている。注目したのはリバプール本拠地のホーム側ゴール裏スタンド、通称「コップスタンド」の光景。キックオフ前、本来であれば多くの旗が振りかざされるがそれが一切存在しなかった。

記事によると、この背景にはクラブが公表したチケット価格値上げに対する抗議の意味合いがあったという。リバプールは2024-25シーズンのシーズンチケットとメンバーズチケットを2%値上げすると発表。この決定に対し、サポーターグループからは不満の声が上がり、サポーター団体「Spion Kop 1906」は「木曜夜の試合ではコップに旗を立てない」「チケットの値上げには反対だ」などと抗議声明を出した。

「THIS IS ANFIELD」は「欧州の夜には珍しく、このような試合で通常見られる文化や雰囲気からすると、注目すべき抗議である」と、サポーターの行動に注目。ユルゲン・クロップ監督はこの件につい、「解決策を見つけるだろう」と見解を示したされるが「本当に完全なハッピーエンドが得られるかどうかについては議論の余地がある」と見ている。

ファンがスタンドでバナーを掲げる様子【写真:Getty Images】

記事の最後は「これがフットボールのやり方だ。ほかのあらゆるものと同じように、ここの物価も上昇する」と皮肉交じりで締められ、チケット代高騰化の波に襲われる可能性を指摘していた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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