市顧問弁護士 南木氏と委託契約 大澤氏から27年ぶり交代 大和市

南木道雄氏

大和市は1日付で、南木法律事務所(大和東)代表の南木道雄氏(69)と顧問弁護士の委託契約を結んだ。大和法曹会から推薦された南木氏を市が選任。委託費用として2024年度の一般会計当初予算に105万6千円が計上されていた。

南木氏は北海道夕張市出身。東京大学経済学部卒。90年に弁護士登録。94年、米アイオワ大学ロースクールLLM過程修了。06年に南木法律事務所開設。相模原市在。

市の顧問弁護士を巡っては、96年〜24年3月まで大澤孝征氏(78・市内在住)が28年間にわたり務めた。大澤氏は市職員へのパワハラ問題を巡り前市長が元副市長を相手取り元副市長が勝訴した民事裁判で、前市長の訴訟代理人も務めていた。

一方、市の顧問弁護士の委託費用が計上された22年度の予算案に対し、市議会は「市の顧問弁護士の選任は市長個人の訴訟との関係で市民等から疑念を持たれることのないよう、慎重に選任されることを求める」とする付帯決議を全員賛成で可決していた。

しかし、大澤氏が前市長の訴訟代理人を務めたことに市議会からは批判が集中。昨年9月の定例会で22年度決算が不認定となった。これを受け古谷田力市長は大澤氏との顧問弁護士の委託契約を23年度末で終了する意向を表明していた。

本紙の取材に対し南木氏は「大和市のため、大和市民の利益のためにしっかり務めていきたい」と話した。

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