3割お得な「プレミアム商品券」 商店街は消費促進に期待も課題が 名古屋

メ~テレ(名古屋テレビ)

3割お得な、名古屋のプレミアム商品券の申し込みが13日から始まります。消費の拡大と地域の活性化が目的で行われていますが、その効果を商店街で取材しました。

13日から申し込みの受付が始まるのは、名古屋市の「プレミアム付き商品券」。 名古屋市在住の市民を対象に1万円分購入すると、1万3000円分利用できる…つまり30%分お得な商品券です。 1人あたり5口まで申し込みが可能のため、最大1万5000円分もお得です。 「市内の店舗で買い物していただくことで、この地域の経済の活性化につなげていければいいなとやっている事業。ちょっと前までは、コロナで経済情勢が厳しいということもあったが、去年くらいからは原材料高と、引き続き違う要因で事業者さんも厳しい状況が続いていると思うので、一助になれば」(名古屋市 経済局 商業・流通部 大橋一仁 担当課長) 名古屋市では、おととしから紙の商品券「名古屋で買おまい★プレミアム商品券」か電子の「金シャチマネー」のどちらかで申し込めるようになりました。

紙の受付が電子と比べて少し多い

去年は、紙と電子合わせて1.38倍の倍率で残念ながら外れてしまった…という方もいるはず。今年の募集は? 「口数にすると全体で250万口。紙が170万口で電子が80万口」(大橋担当課長) 紙の受付が電子と比べて少し多いようです。 「市民のみなさまも事業者のみなさまも紙の商品券になじみ深い。市民も事業者も紙の(商品券に)潜在的なニーズがあると思う」(大橋 担当課長)

「不正」への対策は

一方、この商品券をめぐっては、過去に不正も。 申し込み資格のない名古屋市民以外の人が知人の名古屋市民の住所などを使って285口購入するなど「不正」があったこともわかっています。 こうした「不正」への対策は―― 「 (電子マネーの申し込みは)想定していない住所などが入力されると先に進めない。明らかに複数など、あまりにも不自然な申し込みや、同一住所での申し込みは、住民記録システムなどを活用してチェックを厳しく行っているところ」(大橋担当課長) いよいよ13日から始まる申し込み。利用期間は、6月25日から来年1月31日です。 「30%のプレミアがついていて、1口からでも申し込み可能。買うのにためらいがあった商品や、少しランクの高い店に行くなどして、プチぜいたくを楽しんでもらえたら」(大橋 担当課長)

商店街は消費促進に期待

420の店が軒を連ねる大須商店街。プレミアム付き商品券の発行によって、消費促進に期待を寄せています。 今年2月、81店舗に”商品券の効果”についてアンケートを取ったところ、20万円以上の商品券の利用があった店は、26店舗あったことが分かりました。 「居酒屋をやっているが、期間中は効果がありました。(普段より)リッチな感じで飲食されていました」(大須商店街連盟 松原弘幸さん) 実際に参加した店舗は―― 「3割お得になるということで、みんな生活の足しになるということで使われる方多いですね」(漬物店の店主) 「(紙の商品券は)1000円単位なので、少し金額が上の(高い)ときに10枚とか束で使われることが多いかな」(着物店の店員)

「今年は全店で使えるようにしたい」

一方で課題も見えてきたといいます。 「取り扱っている店は利益があったと思うが扱っていない店は、お客さんが困惑していた。『どこでも使えると思っていたのに使えない』と。今年は全店で使えるようにしたい」(松原さん) 現時点で、約7割の店舗が参加する大須商店街。まだ参加を決めていない店舗などに、連盟が直接足を運び呼びかけています。 「お得感あるプレミアム券ですので、気持ちいい買い物をしてほしい」(松原さん) 名古屋市のプレミアム付き商品券は事前申し込みの抽選販売となり、1人当たり5口まで、13日から5月17日までウェブサイトまたははがきで受け付けています。 (4月12日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ+』より)

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