サクラソウ100種 魅力多彩 茨城・筑波実験植物園 13日、展示開幕

約100種のサクラソウを展示する「さくらそう品種展」=つくば市天久保

約100種類のサクラソウを集めた「さくらそう品種展」が13日、茨城県つくば市天久保の国立科学博物館筑波実験植物園で始まる。野生種1種から生み出された、白やピンク、紫色など多彩な色や形を持つ園芸品種を楽しめる。21日まで。

サクラソウは国内に自生する野生種が原種。主に江戸時代、花の色や模様などが異なる多様な園芸品種が生み出されてきた。

会場では、筑波大(同市)や市民らが保有する品種を展示。江戸中期につくられ、現存品種で最も古いとされる「南京小町」、裏が赤い花弁が下向きにすぼまって咲く「玉珊瑚」などが並べられた。江戸時代に考案された「桜草花壇」も再現。階段状の棚に白やピンク、紫色の花を順に並べ、引き立つように展示されている。

展示に協力した、筑波大つくば機能植物イノベーション研究センターの吉岡洋輔准教授は「多種多様な『和』を感じさせる美しさを楽しんで」と話した。

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