Spotify再生数0回の楽曲を発掘! Webサービス「Forgotify」で未知の音楽と出会う

日々、新しい楽曲がリリースされ、目まぐるしく入れ替わるヒットチャート。音楽配信プラットフォーム・Spotifyでも、レコメンド機能や各種プレイリストを通して、最新/人気の楽曲がキュレーションされています。

一方、Spotifyは2023年11月に、アーティストへのロイヤリティに関するルールを変更することを発表。

収益還元率を改善するべく、4月から年間で最低視聴回数1000回未満(※)の楽曲には、収益分配されないようになりました(外部リンク)。

(※)Spotifyは、これまでこれらの楽曲は平均して月間0.03ドルの収益を上げており、銀行手数料やレーベル・ディストリビューターへの仲介料を差し引くと、実質的にアーティストへ支払われていなかったと説明しています。

その是非を論じるのはさておいて、「ビッグヘッド・ロングテール」でいうロングテールのアーティストやそのファンからは、反発する意見があるのも確かです。

こうした状況の中、改めて注目したいWebサービスが「Forgotify」。Spotifyでの再生数が0回の楽曲をピックアップして光を当てる、未知の楽曲との出会いや再発見に満ち溢れたサイトです。

Spotifyで再生数0回の楽曲を表示する「Forgotify」

Forgotifyは、Spotify上にある再生数0回の楽曲から、ランダムでピックアップして表示するWebサービス。

トップページ上に表示される「Start Listening」のボタンをクリックすることで、楽曲が表示されます。

楽曲は、Webページにプレビューが埋め込まれて表示されるので、Spotifyユーザーはそこから自分のアプリに移ってフルで視聴することができます。

試しに使ってみたところ、表示されたのはSarah Webster Fabioの「Nina Giving Mr.Backlash the Blues」という楽曲。小気味良いパーカッションに合わせて、女性が陽気な英語で詩を読み上げる1分45秒の作品でした(外部リンク)。

調べたところ、Sarah Webster Fabioは1960年代から70年代に、黒人の公民権運動などにも関わったアメリカの詩人。Spotify上では約5500人の月間リスナーを抱えています。

全く接点のないアーティストとの偶然の出会いも、Forgotifyならではと言えるでしょう。

© 株式会社カイユウ