チケット代、特徴、名物…大谷翔平が躍動するド軍本拠地を徹底解剖【聖地ドジャースタジアムのすべて】

ドジャースタジアム(C)ロイター/USA TODAY Sports

【聖地ドジャースタジアムのすべて】

■チケット代

価格は対戦カードなどによって変動する。最も高額なのが「ダグアウトクラブ」の名称で販売される、バックネット裏から一、三塁側ベンチ上にかけての前列席で、相場は1席800ドル(約12万円)から。このチケットには専用のビュッフェが用意され、アルコール類を除く飲食代が料金に含まれる。その上段の「フィールドボックス」が120ドル(約1万8000円)からで、「1階内野席」の108ドル(約1万6200円)、「1階外野席」の80ドル(約1万2000円)などと続き、最安値は「外野席」の40ドル(約6000円)。前述したように価格は変動制で上記はあくまで目安となる。

大谷のドジャース入りが決まると、日本時間3月29日の本拠地開幕戦(対カージナルス)のチケットの値段が高騰。流通市場での平均価格がそれまでの390ドル(約5万8500円)から983ドル(約14万7450円)に跳ね上がった。米誌スポーティング・ニュースは本拠地開幕戦での最安値のチケットは「内野最上段の立ち見席」とし、その価格が275ドル(約4万1250円)になっていると驚きを持って報じている。

チケットは基本的にドジャースの公式サイトや米大手転売サイトなどで購入できる。

■特徴

両翼100.6メートル、中堅120.4メートル。個性的な球場が多いメジャーリーグにあって、ナ・リーグ唯一の左右対称のスタジアムだ。他球場に比べて左中間と右中間が117.3メートルと深く、かつては本塁打が出にくい投手有利の「ピッチャーズ・パーク」と言われ、過去に2度の完全試合を含む13度のノーヒットノーランが達成されている。

しかし近年、データ上では打者有利の「ヒッターズ・パーク」に変貌している。球場の特徴を数値化した指標「パーク・ファクター」によれば、過去3年のドジャースタジアムにおける本塁打のパークファクターは「122」。メジャー全体で2番目に高い数値で、平均と比べて22%も一発が出やすい球場になっていることを示す。

ドジャース強力打線が数値を引き上げたこと、球場改修によってファウルグラウンドが狭くなったことなどが要因とされるが、昨季44本塁打で初の本塁打王のタイトルを獲得した大谷にとって追い風になりそうなのが、中堅までの距離だ。120.4メートルはメジャーで2番目に狭く、昨季の大谷の44本塁打のうち、右方向19本、中堅方向19本、左方向6本とセンターを中心に本塁打を量産した打球方向を考えれば、プラスに働きそうだ。

■名物

ホットドッグとビール。「ドジャードッグ」と名付けられたホットドッグはスタジアム開場以来の人気ナンバーワンで、値段は7ドル(約1050円)。ビールは1杯18ドル(約2700円)。実際に観戦すれば、円安と米国の物価高を実感することになりそうだ。

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