MLB=水原容疑者が保釈、大谷選手への接触禁止など条件

[ロサンゼルス 12日 ロイター] - 米大リーグ(MLB)、ドジャースに所属する大谷翔平選手の元通訳、水原一平容疑者(39)が12日、司法当局に出頭し拘束された後、保証金2万5000ドル(約380万円)での保釈が認められた。

米検察当局は11日、水原容疑者を銀行詐欺の疑いで訴追した。水原容疑者は、大谷選手の口座から本人に無断で1600万ドル以上を不正に送金したとみられている。今回、罪状認否は求められず、5月9日に行われることになった。

水原容疑者は前科がなく、地域社会とのつながりもあることから逃亡のおそれはないと判断され、保釈が認められた。条件としては保釈金のほか、ギャンブル依存症の治療を受けること、ギャンブラーやブックメーカー、さらに被害者である大谷選手に接触しないことも含まれている。

ロサンゼルス・タイムズ紙によると、大谷選手は「私個人としては、これで一区切りがつき、野球に集中したいと思う」と水原容疑者の訴追後に初めて公の場でコメントした。

水原容疑者は銀行詐欺の1件で有罪判決を受けた場合、最高で禁錮30年を科される可能性がある。

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