タイガー・ウッズが新記録にニヤリ 出場24大会連続予選通過「勝つチャンス」

長丁場の23ホールプレーを完走した(Masters Images)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(12日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)

タイガー・ウッズが通算1オーバーの22位で予選ラウンドを終え、マスターズ史上最多の出場24大会連続の決勝ラウンド進出を決めた。フレッド・カプルス、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)と並んでいた記録を更新。オーガスタに新たな金字塔を打ち立てた。

ウッズはアマチュア時代の1995年に初出場し、41位でフィニッシュ。翌96年は予選落ちし、プロとして臨んだ97年に史上最年少の21歳3カ月14日で優勝した。同大会から欠場した4大会(2014、16、17、21年)を挟んで参戦したマスターズですべて予選を通過。昨年は49位で決勝ラウンドに進み、最終日の朝(第3ラウンド途中)にけがのため棄権した。

この日は日没サスペンデッドになった前日未消化分の残り5ホールからプレーした。第1ラウンドを2バーディ、3ボギーの「73」で終えた後、引き続き行われた第2ラウンドを4バーディ、4ボギーの「72」でホールアウト。首位と7打差で迎える週末に向けて「勝つチャンスがある。きょうの皆の終わりが分からないが、僕はやり切った。あと2ラウンドある。食事とちょっとコーヒーを飲めば準備は万全だ」と話した。

タイガー・ウッズがオーガスタで新たな記録(撮影/高藪望)

48歳のウッズは「疲れた。しばらく競技から離れていたから(1日)23ホールは長かった。ランス(ベネット・キャディ)よく戦ったよ」と長丁場を終えて、ひと息ついた。「グリーンでボールは動くし、アプローチでも風の影響も受けた」という強風が吹いた一日。2ラウンド36ホールを通じてパーオンに成功したのは半分以下の17ホールにして、グリーン周りでガマンを続けた。6番(パー3)では手前のエッジからチップインバーディを奪うなど、洗練されたショートゲームでスコアを作った。

オーガスタナショナルGCは「戦わないと分からないオーラや雰囲気がある」と言う。「ずっとここでプレーするのが大好きで、19歳の頃から戦えていることは僕にとって少なからず名誉だ」。通算5勝を含め、当地に刻んできたのは伝説だらけ。新記録について「フレディ(カプルス)にメッセージを送って、イラっとさせてやろうと思うよ」とニヤリとした。

なお、大会の最多予選通過記録はジャック・ニクラスの37回。カプルスが31回、プレーヤーが30回で続く。フィル・ミケルソンが通算4オーバー35位で週末に進み、歴代単独4位の28回目の予選突破を決めた。

<マスターズ 最多連続予選通過記録>
24大会 タイガー・ウッズ※
23大会 フレッド・カプルス、ゲーリー・プレーヤー
21大会 トム・ワトソン
19大会 ベルンハルト・ランガー、ジーン・リトラー
18大会 ビリー・キャスパー
16大会 フィル・ミケルソン
15大会 ブルース・デブリン、ジャック・ニクラス、アダム・スコット※
13大会 ベン・クレンショー、ニック・ファルド、レイモンド・フロイド、コーリー・ペイビン、ジャスティン・ローズ
※は継続中

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