ツツジの名所として知られる基山町園部の大興善寺(神原玄晃住職)で12日、5万株が植えられている「契(ちぎり)園」が開園した。参列者は早速園内を巡り、咲き始めたピンクや白い花の眺めを楽しんだ。今月下旬からゴールデンウイークまでが見頃という。
山の中腹にある7万5千平方メートルの園内には、ヒラドツツジやクルメツツジなど約30種類が植栽されている。見どころは「一目一万本」と呼ばれる西側の斜面で、色とりどりのツツジがじゅうたんのように広がる。現在はつぼみが多く、二、三分咲きだという。
開園式には行政関係者ら約30人が出席。神原住職は「にぎやかなツツジと新緑とのコントラストを楽しんでほしい」と話した。
開園期間中には、同寺一帯で「JR九州ウォーキング」(20日)や地元の特産品が購入できる「きやま門前市」(同)などのイベントも開かれる。入園料は大人600円、小中学生300円。(井手一希)