環境保護をアートで 松前の就労支援施設利用者2人 間伐材キャンバス活用

「紙糸キャンバス」を彩る作品を制作した梅岡さん

 間伐で生まれる未利用材を活用したキャンバスを愛媛県内外の企業・団体が連携して作り、松前町の障害者就労支援施設「ヒカリのアトリエ」の利用者2人の絵画をプリントして販売している。森林をイメージした感性豊かな作品で持続可能な社会実現を訴えている。

 キャンバスは、ネスレ日本や神戸市などでつくる一般社団法人アップサイクル(大阪市)が開発。森林環境を保つために間伐した木材は製材に利用されず放置される例が多く、六甲山(神戸市)の未利用材と使用済み包装紙を糸状の「紙糸」に加工し「紙糸キャンバス」を製作した。

 芸術を通じて利用者の自立を支援する「ヒカリのアトリエ」を運営するNPO法人インクルーシヴ・ジャパン(松前町)もデザイン提供で参画した。

「ポーリング」の技法を駆使したKeiさんの作品

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