東京の学生、鶴岡の自然体験 映画「プロミスト・ランド」関連企画

原木にシイタケの菌を入れる作業を見学する学生たち=鶴岡市大鳥

 マタギ文化を題材とし、全編を本県で撮影した映画「プロミスト・ランド」の関連企画で、東京大や青山学院大の学生が12日、撮影地の一つである鶴岡市大鳥で、地元住民と交流しながらシイタケ栽培などを体験、自然とともに生きる暮らしに触れた。

 映画は作家飯嶋和一さん(山形市出身)のデビュー作が原作。日本の映画制作チームと世界の自然科学研究者が連携し、さまざまな「良い日」に生きる人々の物語を映画で伝えるプロジェクトの一環で作った。学生は同プロジェクトと東京大の連携企画で訪れた。

 東京や千葉県、愛知県などの出身で19~24歳の4人が参加。12日は地元住民とともに原木にシイタケの菌を入れる作業を体験したほか、周辺の山を散策した。参加した青山学院大文学部2年田中美羽さん(19)=茨城県出身=は「歩いていると川の水の音が聞こえ、春の訪れを感じた。住民もとても明るくて優しい」と話していた。13日は地元猟友会のクマ狩りに同行する予定。

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