新潟・柏崎刈羽原発、避難道路整備に岸田文雄首相「省庁連携で取り組む」 複合災害想定し計画取りまとめる方針

柏崎刈羽原発

 岸田文雄首相は4月12日、政府が再稼働を目指す新潟県の東京電力柏崎刈羽原発に関し、新潟日報社が提出していた質問に書面で回答した。地元の理解を得るために「避難道路の整備を含む原子力防災体制の充実に関係省庁が連携して取り組む」などと答えた。

 新潟日報社は3月28日の首相記者会見に出席したが指名されなかったため、首相が官邸を通じて回答した。能登半島地震を受け、原発事故と自然災害が同時に発生する複合災害時の避難に懸念の声が高まっていることから、国としての対応を聞いた。

 岸田首相は「複合災害を想定し、地域の避難計画を含む緊急時対応を取りまとめる」などと今後の政府方針を示した上で、「地域の実情を踏まえながら、丁寧に取り組む」とした。

 政府は3月、新潟県、柏崎市、刈羽村に再稼働への同意を求めている。

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