5試合ぶりの勝利に貢献! 今季初スタメンの戸嶋、川口がスタメン奪取へアピール【柏】

[J1第8節]柏 1-0 浦和/4月12日/三共フロンテア柏スタジアム

4月12日に行なわれたJ1第8節で、柏は浦和とホームで対戦。72分に木下康介が挙げた1点を守り抜き、1-0で勝利した。

5試合ぶりの白星を挙げたこの一戦で、今季初スタメンを飾った選手がいる。右サイドハーフの戸嶋祥郎と、右サイドバックの川口尚紀だ。前者は献身性と前への推進力、後者は落ち着いた守備対応と機を見た攻撃参加でアピールした。

戸嶋は「今季リーグが始まって、なかなか試合に絡めていなかった。いつスタメンになってもいいように準備はしていた」とこれまでの日々を振り返る。昨季は28試合に出場。右サイドやボランチで持ち味を発揮していたが、今季はドリブラー島村拓弥の台頭もあり、出場時間を伸ばせずにいた。

「4月から5月にかけて連戦になるので、ここでチャンスが来ると思っていた。でも、まだ実力で選ばれたとは思っていない」と、背番号28に慢心はない。それでも、浦和戦のスタメン出場が昨季以上に躍進する一つの足掛かりとなるかもしれない。十分にそう感じさせるプレーを見せていた。

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川口は「相手のウイングにスピードを持った選手がいるのは分かっていた。背後のケアっていうのは僕も、チーム全体でも意識をしていた」と語る。結果として無失点に抑え、確かな手応えを得たはずだ。

初スタメンで、勝点3に貢献。「昨年から数えても久しぶりの試合になった。そういうことも加味すると、僕自身のサッカー人生においてとても大事な試合という気持ちで臨んだ。自分が何かできたわけではないけれど、チームの勝利をピッチで迎えられたのはよかった」とほっとした表情を見せる。

一方で、「攻撃面ではチームで練習している形があまり出せなかった」とも。「サイドバックから中でのコンビネーションはトレーニングしている部分でもあるので、次戦はそこの精度をもっと上げていきたい」と意欲を燃やす。

戸嶋と川口。好パフォーマンスを見せた2人のさらなる奮起に期待だ。

取材・文●平龍生(サッカーダイジェスト編集部)

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