3年以上→1年に! 今が旬の「三郷ジューシーあすぱら」市役所で即売会 極太ながら柔らかで甘い春の味

市民や職員が買い求めた即売会=9日午前、三郷市役所

 極太で柔らかく、みずみずしい甘みのある埼玉県三郷市産アスパラガス「三郷ジューシーあすぱら」が旬を迎えた。同市役所で9日、即売会が行われ、多くの市民らが“春の味”を求めて訪れた。

 市農業振興課によると、一般的なアスパラガスは苗植えから収穫まで3年以上かかる。しかしジューシーあすぱらは、新たな栽培方法「採りっきり栽培」で生育し、単年収穫が可能となった。この栽培方法は明治大学農学部と種苗会社が共同開発し、2019年から市内で試験栽培が始まった。

 1年で収穫できるため若茎は柔らかく、栄養分豊富なみずみずしさが特徴。市はブランド野菜に育てようと、給食で提供するなど知名度向上を図っている。

 この日の即売会には市内生産者6人が約250袋を持ち寄り、1袋(約100グラム)280円で販売した。

 ジューシーあすぱらは5月上旬ごろまで食べ頃。市とれたて野菜直売所「べじ太くん」や、市内の大型スーパーで購入できる。ただし収穫が天候に左右されるため、出荷数に限りがある。

 同課は「農家さんの努力で、味と品質が毎年向上し知名度も広まってきた。三郷のおいしいアスパラのイメージを定着できるよう、市も協力していきたい」と話している。

 問い合わせは、同課(電話048.930.7722)へ。

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