<レスリング>髙橋海大(日体大)が優勝、白井達也(佐賀県スポーツ協会)は3位…2024年アジア選手権・第2日(男子フリースタイル)

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【ビシュケク(キルギス)、撮影=保高幸子】2024年アジア選手権第2日は4月12日、キルギス・ビシュケクで男子フリースタイル5階級の1回戦から決勝が行われ、74kg級の髙橋海大(日体大)が優勝、86kg級の白井達也(佐賀県スポーツ協会)が銅メダルを獲得した。

▲日の丸を持ってのウィニングランで優勝を喜ぶ髙橋海大(日体大)

▲追う展開となった決勝、終盤に粘って逆転勝ち

髙橋は、1回戦で2021年にこの大会の70kg級を制しているシルバズ・タルガト(カザフスタン)に一時は0-7の劣勢をしいられ、ラスト45秒の段階でも5-9だったが、2点を取り、ラスト15秒からのタックルで9-9へ追いついて逆転勝利。2回戦でインド選手を破り、準決勝では1月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)2位のイラン選手に勝利。

決勝は、2022年までロシア国籍でワールドカップのメンバーの経験もあるビクトル・ラサディン(タジキスタン)にラスト30秒で1-1の相手のラストポイントでリードされていたが、そこでテークダウンを奪い、最後は6-3で下し、金メダルを手にした。2022年U23世界選手権70kg級3位に続く国際大会のメダルで、アジアの大会としては、2018年U15アジア選手権(57kg級)、2019年アジア・カデット(現U17)選手権の優勝に続き、3世代でチャンピオンに輝いた。

白井はインド選手を破ったあとの2回戦で昨年の世界選手権5位でパリ・オリンピックの出場権を獲得しているジャブライル・シャピエフ(ウズベキスタン)に黒星。同選手が決勝へ進出したことで、組み合わせの関係で3位決定戦へ進み、地元のアタイ・イザベコフ(キルギス)を3-0で破った。昨年のU23世界選手権銀メダルに続く国際大会のメダル獲得。

▲白井達也(佐賀県スポーツ協会)は3位決定戦を勝ち、銅メダルを獲得

92kg級の三浦哲史(拓大)は1回戦と敗者復活戦で敗れ、61kg級の田南部魁星(日体大)と125kg級の山本康稀(日大クラブ)は1回戦で敗れて敗者復活戦に回れず、いずれも上位入賞はならなかった。

男子フリースタイルは全日程を終了し、前日の57kg級の弓矢健人(日体大)ともに「金2個」を獲得し、「銀1・銅2」の5階級でメダルを取った。2階級制覇は2020年と2022年にも達成している。国別対抗得点は122点をマーク。昨年と同じ2位だった。

各選手の成績は下記の通り。

▲昨年に続いて国別対抗得点2位の日本チーム=UWWサイトより


男子フリースタイル

【61kg級】田南部魁星(日体大) 11位=15選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[4-4]Atri Nagharchi, Reza Ahmadal(イラン)

※敗者復活戦へ回れず

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【74kg級】髙橋海大(日体大) 優勝=16選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[6-3]Rassadin, Viktor(タジキスタン)
準決勝 ○[4-2]Abouzaripashakolaei, Hossein Noorali(イラン)
2回戦 ○[VSU、4:56=11-0]Yash, Yash(インド)
1回戦 ○[9-9]Talgat, Syrbaz(カザフスタン)

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【86kg級】白井達也(佐賀県スポーツ協会) 3位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[3-0]Izabekov, Atai(キルギス)
2回戦 ●[1-4]Shapiev, Javrail (ウズベキスタン)
1回戦 ○[5-0]Mann, Sandeep Singh(インド)

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【92kg級】三浦哲史(拓大) 9位=12選手出場《トーナメント表》
敗復戦 ●[2-5]Gang, Suhe(中国)
1回戦 ●[VSU、5:11=0-11]Firouzpourbandpei, Amirhossein Biglar(イラン)

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【125kg級】山本康稀(日大クラブ) 7位=11選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[2-5]Buheeerdun, Buheeerdun(中国)

※敗者復活戦へ回れず

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《国別対抗得点》
[1]イラン 190点、[2]日本 130点、[3]キルギス 121点、[4]カザフスタン 118点、[5]モンゴル 92点、[6]ウズベキスタン 85点、[7]インド 84点、[8]バーレーン 70点

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