松山英樹は強風に耐え続け…「残念な結果」も薄氷の予選通過

最終18番のダブルボギーを悔やんだ(撮影/高藪望)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(12日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)

順延していた第1ラウンドを全選手が終えて68位。松山英樹は下位スタートから3バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「74」で回り、カットライン上の通算6オーバー50位でギリギリの予選通過を決めた。

強風の中でスコアを落とす選手が続出する中、初日に「自信を持って打てていないから入らない」と話していたグリーン上で粘りを見せた。

2番(パー5)でピン奥10mからのフックラインを流し込みバーディを先行。3番から2連続ボギーでスコアを落としたが、6番(パー3)で3m、9番で4mのバーディパットをねじ込みパトロンから歓声を浴びた。

予選通過圏内の通算4オーバーで折り返すと、後半は風の強さがさらに増し、ショートゲームで耐える展開が続く。グリーンを外した10番で下りの3mを沈めてパーを拾うと、難関ホールが続く11番から13番(パー5)までの“アーメンコーナー”もスコアを落とすことなく切り抜けた。

後半は17番まで耐えたが…(撮影/高藪望)

ピンが奥に切られた520ydの11番では、2打目で右7mにつけて2パットのパー。池越えの12番(パー3)は、風にあおられた砂埃や葉で時折グリーンへの視界が遮られるほどの悪条件。ティショットはグリーン奥バンカーのフチ近くに止まったが、10yd弱のアプローチを“OK”に寄せてピンチをしのいだ。

17番では「良いパーパットが入ってくれた」と返しの1.5mを沈めて、後半はここまでオールパー。しかし、通算4オーバーのまま迎えた最終ホールは粘り切れなかった。

ティショットで両サイドに高くそびえる木の間を打ち抜く右ドッグレッグの18番。第1打を左の木に当てると、ラフから3Wを振った第2打は80yd近くの距離を残す。第3打もグリーン手前の傾斜を転がり落ちて4オン。7mから2パットのダブルボギーで終えた。

日没が迫る中でプレー(撮影/高藪望)

残り3組のホールアウトを待ち、通算6オーバーまでの予選通過が確定。「最後もパーでいけたらなと。残念な結果になりました」と話したが、10大会連続でマスターズの決勝ラウンドを迎える。

午後7時過ぎにプレーを終え、日没間際のパッティング練習場でボールを転がした。3日目は第1組の午前9時35分(日本時間13日午後10時35分)に、リッキー・ファウラーとの2サムでスタートする。(ジョージア州オーガスタ/谷口愛純)

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