社会人サッカー久野FC 県1部昇格を目指す 毎週の試合でチーム力向上 小田原市・箱根町・湯河原町・真鶴町

開幕戦の集合写真

小田原市の社会人サッカーチーム「久野FC」が、今シーズンから神奈川県社会人サッカーリーグの2部に参入している。4月7日からリーグ戦が開幕し、1部昇格に向けての挑戦が始まった。

同クラブは約30年前、「久野クラブ」とし発足。当時は久野小学校出身の選手で構成されていたが人数の減少に伴い、現在は県西地域出身の選手を中心に20歳から38歳までの29人が所属する。

これまでは小田原のリーグに参加していたが、昨年度から県リーグ3部に参入。近年、小田原から県1部と2部に参加しているチームがなく「小田原を盛り上げたい」と県リーグに加盟した。チームの代表兼監督を務める小野惣一さん(43)は「やるからには強い覚悟が必要だった」と1年で2部に昇格できないとチームを解散すると決意した。

県3部では113チームが参加するなか、勝ち進んで昇格決勝戦に進出。決勝戦でも2点差を逆転して、2部昇格を決めた。

今年度の県2部は30チームが2ブロックに分かれてリーグ戦を行う。その後、各ブロック1位同士の優勝決定戦で勝者が1部自動昇格、敗者は1部下位チームとの入れ替え戦に勝利すれば昇格となる。

横浜市の玄海田公園で行われた開幕戦では、品川CCセカンド(横浜市)と対戦した。試合は後半にカウンターから先制点を奪うも、同点に追いつかれて1対1の引き分けとなった。試合を振り返り、主将の牛澤駿介さんは「勝ち切れなかったのは非常に悔しい」と話した。同チームは現在、県1部のチームとの合同練習や、毎週行っている試合でチーム力を高めている。小野監督は「1年で1部に昇格できるよう頑張っていきたい」と意気込んだ。

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