24連続予選通過の新記録も興味なし? タイガーの標的は“帝王”に並ぶ大会6勝目「勝つチャンスがある」

24回連続で予選通過を果たし大会記録を更新したタイガー・ウッズ(撮影:GettyImages)

<マスターズ 2日目◇12日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>

タイガー・ウッズ(米国)が、またしてもマスターズの歴史にその名を刻んだ。トータル1オーバー・22位タイで決勝ラウンドに進出。1997年から続く、連続予選通過記録(出場試合)を『24』に伸ばし、歴代1位の座に躍り出た。

2021年2月に自動車事故を起こし負傷した右脚については、開幕前に問題なしを強調したが、それをかばって負担が増えたヒザや背中について「そこが毎日痛い」とも話していた。だがハンデを負っても、過去に5度の優勝を誇るコースとの向き合い方は熟知している。

ラウンド後には、当然ながらその記録について報道陣から質問されたが、「週末に向けてチャンスがあるということ」と涼し気な顔。目標は週末に行くことではなく、週末に上を目指すこと。「トーナメントで勝つチャンスがある。ちょうどいい位置にいる。現時点でトップとは8打差しか開いていない(その後7打差に)」と、目指すべき場所は変わらない。

この日はサスペンデッドになった第1ラウンドの残り5ホールと、第2ラウンドの18ホールをプレー。これには「疲れたよ。しばらく外でプレーしていたし、長い一日だった」と本音もこぼすが、上位をうかがう位置で終えるのはさすがの一言に尽きる。

ここから目指すのは、ジャック・ニクラス(米国)が持つ大会最多勝利数に並ぶ6勝目。獲物を狙う虎の眼が鋭さを増している。

【連続予選通過記録】
1位:タイガー・ウッズ(24大会、1997~2024年)
2位:フレッド・カプルス(23大会、1983~2007年)
2位:ゲーリー・プレーヤー(23大会、1959~1982年)
4位:トム・ワトソン(21大会、1975~1995年)

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