政治家が“普通に”選手をお出迎え グリーンジャケットを着ているメンバーがやっぱりすごかった!【オーガスタの“景色”】

パー3コンテストを見守る元アメリカ合衆国国務長官のコンドリーザ・ライス(撮影:ALBA)

ことしもゴルフ界の“春の祭典”ともいえる「マスターズ」がオーガスタ・ナショナルGCを舞台に行われている。米国スポーツ界の一大イベントは、その雰囲気も独特。そこで現地で“見た”、“感じた”ことなどをお届けする。

開幕前日の10日(水)に行われた大会恒例のパー3コンテスト。その6番ティでは、どこか見覚えのある女性が選手を出迎えていた。それが元米国国務長官のコンドリーザ・ライス氏。2012年8月に女性として初めて、オーガスタ・ナショナルGCのメンバーとして承認された人物だ。

現在69歳のライス氏は、ジョージ・ブッシュ政権下の04年に米国外交官のトップである国務長官に就任。06年には来日し、当時の安倍晋三総理大臣と会談も行っている。日本人にも耳なじみのある、米国の政治家のひとりではないだろうか。

日本からは初めてマスターズに出場した久常涼が、このコンテストにも参加。そしてティに入るとライス氏とガッチリと握手を交わした。すると、このホールで組の盛り上がりがピークに達する場面が生まれた。

同じ組で回っていた昨年の米国ツアー年間王者のビクトル・ホブラン(ノルウェー)がホールインワンを達成したのだ。久常や、そのキャディを務めた交際中の古川莉月愛(りるあ)さんはもちろんのこと、ライス氏もこのシーンを見届け興奮した様子で拍手を送った。

コンテストにはゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)や、トム・ワトソン(米国)といったレジェンドたちも多く参加。その面々もすごいが、グリーンジャケットを着用しコースを闊歩する人たちからは、それとはまた別の気品のようなものが感じられる。かつては第34代米国大統領のドワイト・アイゼンハワー氏(故人)も名を連ねていたことは有名な話だが、オーガスタに選ばれたトップセレブしかなれないと言われているメンバーは…やっぱりすごかった!(文・間宮輝憲)

© 株式会社ALBA