【陸上】久保凛が金栗記念800mV 憧れの存在・田中希実を下す「とてもいいレースになった」

久保凛

陸上の金栗記念選抜中長距離大会(13日、熊本・えがお健康スタジアム)で、昨年夏の全国高校総体(インターハイ)女子800メートル覇者の久保凛(東大阪大敬愛高2年)が〝憧れの存在〟に競り勝った。

同種目2組(タイムレース決勝)では、かつての本紙インタビューで「短い距離から長い距離までどんな距離でも対応できるところがすごい」と話していた中長距離界のエース・田中希実(ニューバランス)との直接対決が実現。終盤まで田中に食らいつくと、最後の直線でギアを入れ替えて引き離し、2分5秒35で優勝を飾った。

先月には2分5秒13の高校1年生歴代最高記録をマークしたばかり。「今回のレースでは最初からリズムのいい走りで200メートルを通過することができて、ラストも粘ってスパートをかけて1位という結果でゴールすることができた。とてもいいレースになった」と振り返った上で「自己ベストには届かなかったが、5秒台でゴールすることができたのがとてもよかった」と手応えを語った。

かねて憧れの存在と口にする田中に勝利した久保は「今季はたくさんの試合に出て、自己ベスト更新や高校記録を狙って走っていけたら」ときっぱり。サッカー日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダード)をいとこに持つランナーは、世界を見つめている。

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