大谷翔平、松井氏に並び「とても幸せなこと」 ついに到達した“高み”、大先輩は「憧れの存在」

試合後の取材に応じたドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

5打数3安打1打点で打率.353

■パドレス 8ー7 ドジャース(日本時間13日・ロサンゼルス)

ドジャースの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、本拠地のパドレス戦に「2番・指名打者」で先発出場し、初回に3試合ぶりの4号ソロを放った。試合は延長11回の末7-8で敗れたが、松井秀喜氏に並ぶ日本人最多の通算175本塁打を放ち「率直に嬉しいですし、日本の野球界にとっても大きいことかなと思います。(松井氏は)長距離のバッターとして、日本でもずっと見てきた。同じ左バッターとして憧れているような存在。そういう方に記録で並べたということは、自分にとってとても幸せなことだと思います」と話した。

本塁打については「体も大きいし、長打というのは1つの売りではあると思うので、そこの強みをまず生かしていきたいなと思います」と話した。

5回の左翼線二塁打で日米通算1000安打も達成。この日は5打数3安打1打点で打率.353、OPS1.098。チームは延長11回で敗れ、2連敗を喫した。

先発した山本由伸投手は5回91球4安打3失点。勝ち負けのつかない投球に「決して悪い投球ではなかったと思いますし、たまたま1本大きい(本塁打)のが出て得点されていますけど、比較的テンポよく投げていたんじゃないかなと思います」と思いやった。

1点差の敗戦に「毎回のようにチャンスにもなりますし、1人1人は仕事はしていても、なかなか噛み合うことは……。競った試合で落としてしまったのは残念。比較的良い粘りだったので、また明日から頑張りたいと思います」と視線を上げた。

試合前、大谷の口座から不正送金したとして訴追された元通訳の水原一平容疑者がロサンゼルスの連邦地裁に出廷。保釈金2万5000ドル(約383万円)、パスポート返上、大谷と接触しないなどの条件で保釈された。デーブ・ロバーツ監督は「ショウヘイはとにかく前に進める」と語った一戦。勝ちには結びつかなかったが自らのバットで重い空気を振り払った。(Full-Count編集部)

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