阪神タイガース岡田彰布監督、また“取材拒否”でマスコミとの仲は「険悪ムード」に

昨年、1985年以来の日本一になった阪神に不穏な空気が流れている――。

岡田彰布監督が度重なる“取材拒否”を繰り返しており日本一口うるさい在阪マスコミと対立構図ができているというのだ。

「6連戦の頭ということで、相手のいい投手にあたると思うがそこで勝ち切ったのは大きい」

9日の広島戦後、前回打たれた昨年セ・リーグMVPの村上頌樹を称えた岡田監督。だがこの取材もすったもんだあったという。

「岡田監督は4月5日のヤクルト戦から取材拒否を継続しており9日から11日までの広島戦も同様になると事前に球団を通して伝えてきています。勝利した時のみ、中継テレビ局向けのフラッシュインタビューには対応しますが『ペン記者は部屋に入れるな!』と通常とは異なる対応になって番記者たちは戸惑っています」(在阪マスコミ関係者)

岡田監督と懇意の一部ネットニュースサイトでは、署名入りで今回の件について、番記者たちの取材不足や想像力の欠落に一因があることを指摘。また別の媒体では岡田監督が意図しない形で発信されたことに腹を立てている旨が書かれている。だがマスコミ側にも“言い分”はあるようで……。

「去年、巷で岡田語録がもてはやされていましたが“アレ”とか“それ”とか、“おーん”とか、とにかく擬音語、指示語があまりに多すぎるのです。これは以前、阪神やオリックスで監督をしていた時の会見でも同じで、当時の担当メディアは会見が終わると『“アレ”を指すのはこの場面のプレーやな』とか、いちいち確認していたのです。ところが昔と違って今のアスリートは野球選手に限らず、物事を具体的に語れる人が多くなってきました。ボディケアやトレーニングが進化し、より詳細に自身の体のことを伝える必要があることも影響しているのでしょう。もちろんそれは取材現場でも同様で、丁寧に自分の言葉で状況を説明できるアスリートは増えています。メディアもそれをもてはやしており、いくらプレーがうまくてもうまく状況を口にできなければ、記事化の際、半ば排除したりスルーする動きがあるのは否めません。岡田監督の“アレ”が連発されることで、『だから岡田監督を取材するのは……』と露骨に嫌がる記者さえいます。一方的にマスコミが悪いといわれても、と考えてしまいますね」(同)

今年に入ってから岡田監督とマスコミが決定的に揉めたのは2度目。いずれも「俺はしゃべらんよ」と岡田監督の方から遮断するパターンで当面続きそうな雰囲気となっている。

「去年、同じような展開になった時はマスコミ側から謝罪し、一件落着となりましたが今回はそんな空気にもなっていない。マスコミ側も『嫌ならやらなければいい』と高を括っています」

険悪ムードが続けば現場の士気に影響が出るのは当然のことだろう。

© 株式会社サイゾー