14日(日)からしばらく春の厄介者・黄砂飛来か 見通し悪化や健康影響など注意

黄砂の予想(16日(火)午後3時)

 14日(日)から15日(月)は北日本、16日(火)から17日(水)ごろは西~東日本に大陸から黄砂が飛来するおそれがある。特に16日(火)から17日(水)ごろは濃度がやや濃くなる可能性があり、見通しの悪化や健康への影響などに注意が必要だ。

■特に週明けは黄砂濃度がやや濃いおそれ

黄砂の予想(15日(月)正午と16日(火)午後9時)

 大陸で発生した低気圧が砂漠の砂を巻き上げており、微量ながらも14日(日)から15日(月)にかけては北海道や東北に黄砂が飛んでくる可能性がある。また、16日(火)から17日(水)ごろにかけては西日本や東日本に黄砂が飛来し、こちらは濃度がやや濃くなるおそれがある。

■黄砂への対策例

地表付近の黄砂の濃度と視程及びその影響の大まかな関係 出典=気象庁HP

 黄砂の濃度が濃くなると視程が10キロメートル未満となり、所によっては視程が5キロメートル未満となる可能性がある。見通しが悪化した場合は無理に車の運転をせず、航空機の離着陸などは遅延が発生するおそれがあるため時間に余裕を持った行動を心掛けた方がいいだろう。

黄砂の注意点

 環境省によると呼吸器や循環器に疾患のある人、小児、高齢者などを中心に黄砂の影響が大きいとされるため、外出時にはマスクを着用し、体調に応じて不要不急の外出は控えた方がいいかもしれない。
 また、屋外では車や洗濯物などに黄砂が付着するなどの影響が予想されるため、洗濯物の外干しは控えたい。車に黄砂が付着した場合は、タオルで拭くと車体に細かなかすり傷がつくおそれがあるため、こまめな水洗い洗車や高圧洗浄による洗車がいいとされている。

■黄砂とは

黄砂解説図 出典=気象庁HP

 東アジアの砂漠域や黄土地帯から強風により吹き上げられた多量の砂やちりが、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ日本付近に降下する現象。日本では春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがある。また、環境省によると人の健康に影響があるとされている。なお、視程とは水平方向で見通しの効く距離のことを言う。

(気象予報士・鈴木悠)

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