中国外交部、米日比3カ国首脳会談のマイナスの動きを批判

中国外交部、米日比3カ国首脳会談のマイナスの動きを批判

記者会見に臨む中国外交部の毛寧報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京4月13日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は12日の記者会見で米日比首脳会談に関する質問に答え、関係国によるブロック政治に反対を表明した。

 記者:米日比首脳は11日に3カ国首脳会談を行い、共同声明を発表した。米国は首脳会談と米日比協力について「中国を標的にしたものではない」としていたが、声明は南中国海と東中国海の問題で中国を非難し、台湾問題で妄言を流している。  

 報道官:中国は関係国がブロック政治をもてあそぶことに断固反対する。矛盾をあおり、激化させ、他国の戦略的安全保障と利益を損なういかなるやり方にも断固反対する。地域で閉鎖的、排他的な小グループをつくることに断固反対する。無論、日本とフィリピンは他国と通常の関係を発展させることができるが、陣営対抗を地域に持ち込み、他国の利益を損なうことを代償に3カ国の協力を行うべきではない。米日比首脳会談と3カ国の協力が中国を標的にしているかどうかは、3カ国が発表した共同声明を見れば明白だ。これが中国に対する恣意的な中傷、攻撃でなくて何なのか。  

 台湾問題は完全に中国の内政で、台湾問題の解決は中国自身のことであり、他人の口出しは許されない。現在、台湾海峡の平和にとって最大の脅威は「台湾独立」分裂行動とそれに対する外部勢力による容認や支援だ。関係国が本当に台湾海峡の平和と安定、世界の安全と繁栄を考えるなら、「一つの中国」原則を厳守し、「台湾独立」分離活動に旗幟鮮明に反対し、中国の国家統一を支持することこそ、台湾海峡の平和と安定を守る正しい道だ。いかなる者も中国人民の国家主権と領土を守る断固たる決意、確固たる意志、強大な能力を見くびってはならない。  

 中国は釣魚島と付属島しょ、南中国海諸島に対し、争う余地のない主権を有している。中国の東中国海、南中国海での活動は正当かつ合法で、非難されるいわれはない。中国は関係国による東中国海、南中国海問題での中国に対する理不尽な非難と悪意ある中傷を決して受け入れない。南中国海仲裁裁判の不法な裁決と、裁決に基づくいかなる一方的行動も受け入れない。現在、東中国海、南中国海情勢は全体的に安定しているが、一部の国は域外国の支援を受けて増長し、海上で権利侵害・挑発行為を続け、情勢をエスカレートさせている。域外の一部の国が火をつけて対立をあおっていることに憤慨を覚える。

 改めて強調したい。中国は自らの領土主権と海洋権益を揺るぎなく守り、直接当事国と対話・協議を通じて2国間の海洋問題を適切に処理することを堅持するとともに、域外国が介入してもめ事を起こし、事態をエスカレートさせることに断固反対する。

© 新華社