自動車のハイビーム積極利用して  対向車や前走車がいればローに切り替えて 島根県で体験型の検問

ドライバーにハイビームの視認性を確認してもらい、適切利用を呼びかける大田署員=大田市久手町

 自動車のハイビーム(走行用前照灯)を適切に利用してもらおうと、大田署が10日夜、大田市久手町の国道9号の待避所で、夜間の視認性を確認してもらう体験型の交通安全検問を実施し、積極的な利用を呼びかけた。

 道路交通法で自動車のヘッドライト(前照灯)は、通常走行時がハイビームを使い、対向車や前走車がいる場合にロービーム(すれ違い前照灯)に切り替えることになっているが、勘違いしている人も多い。

 体験は呼び止めたドライバーに、35メートル先に置いた複数のコーンをロー・ハイビームでそれぞれに照らしてもらう趣向で実施。ローでは黒色のコーンはほとんど見えないが、ハイでは視認性が確保されることを体感した。

 ハイビームが約100メートル先まで照らせるのに対し、ロービームは約40メートル先しか照らせず、ハイビームを使っていれば防げた交通死亡事故は少なくないとされる。最近はライトを自動で切り替えるオート機能を備えた車両も増えており、同署交通課の松本雅史課長は「道路状況に応じ、ライトを有効に切り替えてほしい」と話した。

© 山陰中央新報社